新着情報|犬山市の社会保険労務士事務所【髙木隆司社会保険労務士事務所】
「働き方改革」関連で検討されている"労働者の健康確保のための産業医・産業保健機能の強化"の具体策は?
- 2017.04.23
- 3/28に公表された「働き方改革実行計画」で挙げられた項目の1つに"労働者の健康確保のための産業医・産業保健機能の強化"がありますが、その具体的な内容について、現在、労働政策審議会(安全衛生分科会)で議論が行われています。
4/20に開催された会合で検討項目(案)が示されましたが、その内容は以下の通りとなっています。
① 長時間労働者等への就業上の措置に対する産業医によるフォローアップが確実に行われるための方策
【例】
・面接指導等の事業者による事後措置内容を産業医による適切な把握
・事後措置内容を踏まえ、さらなる対応が必要な場合、産業医がその実施を求めることができる仕組みの強化
② 面接指導や健康診断の結果など、労働者の健康情報が適正に取り扱われ、労働者が安心して相談できるための方策
【例】健康情報の企業内での取扱ルールの明確化、適正化の推進
③ 労働者が事業者を経由せず直接産業医等に相談できるための方策
【例】労働者が産業医・産業保健スタッフに直接健康相談ができる環境整備や、その仕組みの労働者への周知
④ 産業医の独立性、中立性を強化するための方策
【例】
・産業医が企業内で産業医学の専門的立場から独立して職務を行いやすい仕組み
・産業医がより効果的に活動するために必要な情報が提供される仕組み
・産業医が衛生委員会に積極的に提案できることその他産業医の権限の明確化
上記の内容に応じて、今後、「産業医」に関する何らかの改正が行われる可能性が高いようです。
第102回労働政策審議会安全衛生分科会(厚生労働省)
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000162619.html
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